10-2

10-October-2

10月の誕生石は、 トルマリン と オパール です。

トルマリンは和名では『電気石』といい、

オパールは『蛋白石』といいます。

 

昔、アムステルダムの研磨工が不思議な現象を見せる石が、スリランカから輸出されてきた、

カット待ちのジルコンたちの中に混じっているのに気づきました。

日中に陽晒しになると、この石だけに埃が吸い寄せられていくのです。

不思議に思い、石を持ち込んだインドの商人に名前を聞くと、

「トゥルマリ Turmali」 と彼は答えました。

しかしそれは “土の中から出る宝石の粒” という意味でしたが、

研磨工は宝石の名前だと勘違いしてしまいました。

 

この不思議な性質は【焦電気 pyroelectricity】と呼ばれる静電気。

その後アムステルダムの宝石商人達は、この石を使ってパイプの中に残った

刻み煙草の灰を吸い取って掃除をするのに使うのを思いつきました。

 

オランダではそれ以来”灰を吸い取るもの(灰取石)”という意味で

『アッシェントレッカー aschentrecker』と呼ぶようになります。

これが、今でいうトルマリンのことです。

 

トルマリンとは、現時点で5分類13種類からなる鉱物のグループ名称です。

結晶の両端で形状が異なる「異極像」というかたちをとることでも知られています。

あらゆる鉱物の中でもかなり複雑な組成をもっていますが、

全種類共通の特徴として「硼素(B)」をふくんでいます。

 

静電気を生じることから、この石は圧力や熱を加えることで電気を帯び、

『エレクトリック・ストーン Electric stone』とも呼ばれています。

色によって複数の名前があり、

緑色の石は『バーデライト Verdelite』

赤から濃いピンクの石は『ルベライト Rubellite』

紫色がかった石は『シベライト Siberite』

群青色の石を『インジゴライト Indigolite』

また、色のないものは『アクロアイト Achroite』と呼びます。

これらは宝石名なので、鉱物辞典にはその名前が載っていません。

 

しかし、中には宝石の名前で鉱物時点などに載っている石もあります。

興味がある方は、是非、調べてみて下さい☆

 

line

 

オパールはギリシア、ローマ時代に上層階級で愛好されていた石です。

当時はサンスクリット語で『ウパラ upala』と呼ばれていました。

“最上の宝石”という意味でしたが、当時の人々にはなぜ虹色に光るのか原因がわかりませんでいした。

 

そこで、赤や青の宝石、緑、黄色、紫の小さな宝石が詰まっている特別な石だと考えたようです。

実は、オパールが様々な色に光るのは、この鉱物の持っている独特の構造の為。

オパールは、目では見えないミクロンサイズの珪酸(SiO2)の球が無数に集まってできている天然のゼリーのようなものです。

その球が特定のサイズで三次元的に整然と積み重なると、

光りがその球の隙間を通過するときに虹のスペクトルに別れて光るのです。

この現象を【回折 diffraction】と呼びます。

 

しかし、球のサイズがばらばらだったり重なり方が乱れていると全く光りません。

宝石の世界では虹色に光る方のオパールを『プレシャス・オパール -Precious opal』、

光らない方を『コモン・オパール -Common opal』と呼び分けています。

ウパラは天然の回折格子を持つ宝石だったのです。

 

オパールをいろいろな角度から見てみると、虹の色は変化して動くように見えます。

これを「play of  colour」と呼び、日本では”遊色効果”と訳しています。

 

オパールは、プレシャス・オパールとコモン・オパールと別れているだけでなく、様々な色が存在します。

当店では、ピンクオパールと、ドラゴンアイ(グリーンオパール)を置いております。

店頭にあるものだけでも、淡いピンク色だったり、濃いピンク色や、黒に近いような緑だったり、ほかのよりも少し淡い緑色のものもございます。

また、プレシャス・オパールの虹の色も、好みによっては違ってくると思います。

好きな虹と色を見つけて、お部屋に飾ってみるのも良いかもしれないですね☆

 

*―――――*―――――*―――――*―――――*―――――*―――――*―――――*

 

 

【参考】天然石のエンサイクロペディア 著:飯田孝一