6月の誕生石は ムーンストーン と 淡水パール(パール) です。
ムーンストーンの和名は『月長石』で、
淡水パール(パール)の和名は『真珠』といいます。
シラーがきれいなムーンストーン。
実は、鉱物種名としてはムーンストーンは存在しません。
この名前は、あくまでも”長石”の中の、特殊かつ特定の光学現象を見せるものに対する宝石名なのです。
紀元前1世紀頃から知られていた宝石ですが、この名前は、1600年代から使われ始めたようです。
ギリシア語の『セレニテス ーselenites』が語源で、はじめはセレネー(月)と呼ばれていました。
ムーンストーンには、不思議な魅力があります。
その魅力は紀元1世紀頃から知られていたとみられています。
この石の青白い光は、月の満ち欠けに呼応して光り方を変えると信じ込まれ、
インドでは、満月の夜にこの石を口に含んで祈ると、愛し合う恋人たちの気持ちが成就されると信じていました。
そのような不思議を与えてくれそうな光り方を、正式に『シラー schiller』と呼びます。
この光り方に対して、後につけられた名前が『ムーンストーン』なのです。
また、長石の種類と組み合わせの構造の違いから、
ホワイト、シルバー、グレー、ブラック、ブルー、
グリーン、イエロー、ゴールド、オレンジ、ピンクが知られており、
それぞれに、美しいシラーを見ることができます。
パールは、生きた貝の中から見つかるので、
古くから極めて不思議なものとして考えられてきました。
“貝の中に月の雫が宿った”、”貝が人魚の涙を飲み込んだ”
など様々な想像をしてきました。
しかし、驚くことに、5世紀の初めの中国では、湖に棲息している「カラスガイ」を使って
殻の内側にへばりついた真珠を人為的に作っていました。
真珠には、海水パールと淡水パールがあります。
皆様のよく知る真珠は、真円真珠といって、海水パールになります。
当店では淡水パールを取り扱っており、海水パールより少しいびつな楕円形をしております。
生成する貝によっては、パールの色も様々で、
一般的な 白、黒、ベージュ意外にも、ピンクやブルーといった色もあります。
中には、とても珍しいパールもあるので、興味を持った方は、是非調べてみてくださいね☆
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【参考】天然石のエンサイクロペディア 著:飯田孝一